ウルトラペイントシリーズ

ウルトラルーフ

ウルトラルーフ ULTRA
HIGH SOLID
TECHNOLOGY

ウルトラハイソリッド技術が塗料の未来を拓く。

ULTRA
HIGH SOLID
TECHNOLOGY

ウルトラハイソリッドテクノロジーにより
ハイソリッド化された無機素材、有機素材が
架橋することで強靱な塗膜を形成。
紫外線に強く、高い機能性を備え、
安心・安全性と低環境負荷もかなえた
屋根塗装に特化した環境対応型無機塗料。

ウルトラルーフ
ウルトラハイソリッド無機塗料
[荷姿]15㎏缶
ULTRA ROOF

FEATURE FEATURE

  • 超耐候性Ⅰ

    ハイソリッド化された無機素材、有機素材が架橋密度の高い塗膜を形成し、優れた耐久性と耐候性を発揮します。

  • 超耐候性Ⅱ

    多重ラジカル制御技術の採用や有機顔料制限による変色や退色の抑制技術などにより、従来品をしのぐ超耐候性を実現します。

  • 厚膜設計

    固形分が多いハイソリッド型塗料特有の厚膜形成が、施工後のさまざまな不具合リスクを低減します。

  • 美しい仕上がり

    独自のレオロジー制御技術が厚膜によるレベリング性への影響を抑え、塗膜性能と美しい仕上がりを両立します。

  • 超低汚染性

    親水性に優れた塗膜表面が付着した汚染物質を雨で流し落とします。また、カビや藻の発生を抑え、長期にわたり建物を美しく保ちます。

  • 優れた環境性

    溶剤分(VOC)の少ないハイソリッド設計とバイオマス原料の導入により、VOC排出量を大幅に削減します。

High Solid 「ハイソリッド塗料とは」

VOCの発生源割合でトップを占める建築用塗料において、
有機溶媒を削減したハイソリッド(高固形分)塗料は、
環境保全を目的とした塗料開発の中心に位置づけられてきました。

図

しかし、本来不可欠な有機溶媒を削減するには
分子量の低い樹脂設計が前提となるため、
特に外装用塗料においては耐候性の低下が大きな課題となり
広く普及するには至っていませんでした。

ウルトラルーフは、専用の低分子樹脂設計と1液反応硬化による
無機系オリゴマーの架橋(高分子化)により、
物理的・化学的性能を損なうことなくハイソリッド化を実現しました。

屋根用塗料の実践的なハイソリッド化により
環境性能と塗膜性能を両立したウルトラルーフは、
屋根塗装の新たな可能性を生み出し、持続可能な社会の実現に貢献します。

図

珪石(石英)から生まれた
数多くの特性を持つ無機素材

珪石(石英)は地殻を形成する物質の一つとして自然界に存在し、
石英ガラス、光ファイバー、半導体の他、スペースシャトルの窓にも使用されるなど
宇宙・電気・化学・化粧品・自動車・食品・建築とさまざまな産業分野において、
多岐にわたる用途で活用されています。

図(1) 図(2) 図(3)
IUPAC名 二酸化ケイ素
別称 石英、シリカ、無水ケイ酸
化学式 SiO₂
IUPAC名 低温型/三方晶系
高温型/六方晶系
Silicon Dioxide 図
ウルトラハイソリッドテクノロジーが環境配慮と圧倒的な耐候性の両立を実現

ガラスと同じ珪石(石英)から作られた合成樹脂。
その主骨格はガラスと同じです。
ガラスと同じ分子結合(Si-O-Si)は、有機物ポリマー(C-C・C-O)より
非常に大きい結合エネルギーを持っています。
そのため紫外線や熱で切断されにくく、
耐候性、難燃性に優れています。

ウルトラハイソリッドテクノロジーが
環境配慮と圧倒的な耐候性の両立を実現

ウルトラルーフは、ハイソリッド化された無機素材と有機素材が塗り付け後の架橋反応により高分子化。
従来品をしのぐ圧倒的な耐候性を可能にします。

珪石から「ウルトラルーフ」へ

図
珪石(石英):SiO₂
還元

炭素が酸素を奪って
ケイ素が金属状に遊離

図
金属ケイ素:Si
化学反応

重合

図
無機質(シロキサン結合)

分子量を落とし他の物質と反応、
架橋できるように変性

図
無機素材
図
有機素材
合成

有機素材と合成

従来の無機塗料

高分子の樹脂として完成(架橋)した状態で塗料缶に充填。

図
無機素材と有機素材が反応架橋。分子量は高い状態だが、固形分は高くできない。
ウルトラルーフ

低分子状態のまま塗料缶に充填することで固形分(樹脂量)の割合増、溶媒の割合減。

図
ハイソリッド化(高固形分化)するため、高いポテンシャルを持つ無機素材と有機素材を低分子のまま樹脂設計。
塗り付け後
図
塗料中では混合(非架橋)状態であった無機素材、有機素材が空気中の水分と反応し湿気硬化。
成膜中
図
硬化触媒の作用により速やかに架橋し高分子化。
図
無機素材、有機素材が架橋し、樹脂として完成。
成膜

ウルトラハイソリッド技術は、単に塗料を高固形分化するだけでなく、
塗布後に無機素材と有機素材を速やかに架橋(高分子化)させ、
ガラスのような耐候性と必要十分な膜厚をつくりだします。

「無機×多重ラジカル制御技術」

「無機×多重ラジカル
制御技術」

圧倒的相乗効果で
大切な住宅を守り続ける

ラジカルとは、塗料の顔料に含まれる酸化チタン(白顔料)が
紫外線や酸素、水などに接触することで発生する劣化因子のことです。
人の肌や塗料の樹脂のような有機質を破壊し、外壁の塗膜劣化の原因になっています。
ウルトラルーフは耐候性に特化した多重ラジカル制御形酸化チタンを採用し、
従来品をしのぐ超耐候性を実現しました。

ウルトラルーフの
塗膜拡大イメージ
図(1) 図(2)
「5つのステージコントロール技術」でラジカルを抑制

「5つのステージコントロール
技術」
でラジカルを抑制

厚い多重構造無機バリア層で酸化チタン(白顔料)の表面をコートして紫外線の侵入を防ぐ。

発生してしまったラジカルも厚い多重構造無機バリア内に封じ込めラジカルの増殖を抑制。

紫外線吸収剤(UVA)により紫外線を吸収し熱などのエネルギーに変換して放出。

光安定剤(HALS)により発生したラジカルを封じ込め増殖を抑制。

ハイソリッド化された無機素材が高分子化することにより、紫外線劣化に強く厚い塗膜を形成。

多重ラジカル制御形
酸化チタン採用

ウルトラルーフは自動車や重防食等の極めて高い耐候性が求められる分野で使用されている
多重ラジカル制御形酸化チタンを、住宅塗装分野に於いて業界に先駆けて採用しました。
これにより従来品を凌ぐ耐候性を実現しました。

  • 従来の
    ラジカル制御形
    白顔料

    バリア層が薄いためラジカル制御の効果が見られるものの、完全には封じ込めきれず、樹脂に含まれる有機質を破壊。

    図(1)
    〈電子顕微鏡拡大〉
    図(2)
  • 多重ラジカル制御形
    酸化チタン
    [多重構造白顔料]

    ウルトラルーフの厚い多重構造無機バリア層は、発生してしまったラジカルをバリア層内に封じ込めラジカルの増殖を抑制し、樹脂に含まれる有機質を守ります。

    図(1)
    〈電子顕微鏡拡大〉
    図(2)

紫外線吸収剤(UVA)と
光安定剤(HALS)の
はたらきによる相乗効果

紫外線から塗膜を守る“盾”の役割を果たすUVAと、
ラジカルの増殖を抑制し塗膜劣化の広がりを防ぐ“薬”のような役割を果たすHALSは、
併用することで塗膜の劣化抑止効果が相乗的に向上します。

  • 【UVA】

    図

    樹脂劣化の直接要因となるUV-A波とUV-B波を効果的に吸収し無害な熱として放散。

  • 【HALS】

    図

    UVAが防ぎきれず発生してしまったラジカルを封じ込めて無害化し、塗膜劣化の進行を抑制。

退色不安を払拭し
耐候性をさらに向上

ウルトラルーフは塗膜劣化の要因を調色面においても徹底追究し、
厳しい環境条件下にさらされる屋根塗装にもっとも求められる耐候性をさらに強化。
四季の天候やさまざまな自然現象から長期的に屋根を守ります。

  • 塗膜劣化の要因を可能な限り
    払拭

    • 耐候性に優れた無機顔料と比較的耐候性の高い有機顔料(青・緑)のみで調色。
    • 光安定剤(HALS)を高配合し、退色の進行を抑制。
    • 艶調整剤などの添加を抑え、相対的な樹脂量を最大限に確保し樹脂劣化を抑制。
  • 図
図
  • 【無機顔料・有機顔料の退色変化】

    無機顔料
    図
    有機顔料
    図

    無機顔料に対し有機顔料は耐候性が低く早期退色しやすい。組み合わせた顔料の耐候性により塗膜は、退色・変色に差が生じ、時間の経過に伴いより進行していきます。

  • 【耐退色性イメージ】

    図
  • 遮熱調色もできます

    遮熱調色を行うことにより、室内の温度上昇の要因である太陽光(近赤外線)を反射し、蓄熱を抑制することで夏場でも室内温度の上昇を抑え、省エネ・節電につながります。ウルトラルーフは耐候性、低汚染性に優れ、塗膜表面の劣化を防ぐため、遮熱性能を長期にわたり保持します。

  • 図
  • 【通常の調色と遮熱調色との比較】

    通常の調色

    ■太陽光(近赤外線)を吸収して室内温度が上昇、エアコンは強
    ■エアコン室外機もフル稼働で、排出するCO₂も多量

    図
    遮熱調色

    ■太陽光(近赤外線)を跳ね返すため、エアコンは弱で室内が快適
    ■エアコン室外機から排出するCO₂の軽減

    図

ウルトラルーフは日本塗料工業会の遮熱塗料
(屋根用)自主管理登録商品です

  • 遮熱塗料(屋根用)業界基準 認定

    日本塗料工業会では、遮熱効果の基準を満たした塗料を、申請によって「遮熱塗料(屋根用)」として登録しています。日射侵入比は、太陽熱1に対する遮熱効果(どのくらいの熱が室内側に伝わるか)を、比率で表した数値です。その遮熱効果を★数で区分しています。なお、塗膜品質に関する保証、責任は、塗料製造会社および塗料販売会社が負うものとします。※詳細は、日塗工ホームページでご確認ください。 一般社団法人  日本塗料工業会

  • 遮熱塗料(屋根用)業界基準 認定 バナーをクリックすると
    登録品リストがご覧いただけます。
助成金の適用も

遮熱塗装(高日射反射率塗料の塗装)は、地方自治体の助成金制度の対象になる場合があります。詳細は最寄りの自治体にお問い合わせください。

耐候性、低汚染性、圧倒的なライフサイクルの低減も実現 耐候性、低汚染性、
圧倒的なライフサイクルの
低減も実現

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環境性能と塗膜性能を両立

環境性能と
塗膜性能を両立

  • VOC排出量の低減をかなえる
    ウルトラハイソリッド技術

    VOC(揮発性有機化合物)とは、大気中で気体状となる有機化合物の総称であり、光化学スモッグやPM2.5の発生原因のひとつとされています。塗料はVOCの排出量の発生源別割合のトップであり、その塗料の中でも、最もVOCの排出量の多い分野が、ビルや住宅などに使われる建築用塗料です。

図
出典:環境省「令和4年度揮発性有機化合物(VOC)排出インベントリ作成等に関する調査業務報告書」をもとに作成
  • ハイソリッド塗料のメリット

    ウルトラルーフは溶媒が少なく、塗膜として残る固形分が多いため、同じ塗り付け量でも隠ぺい性が高く、厚くて強靱な塗膜を形成します。塗装時に大気中に放散されるVOC量を低減し、耐候性の増強と地球環境の保全に大きく貢献します。

  • 図
  • 環境負荷低減への取り組み

    ウルトラルーフの製造に使用する化石由来原料の一部について、環境に優しいバイオマス由来の原料(再生可能な動植物由来の有機性エネルギー資源)へ置き換えております。

一般的な塗料
図(1)
図(2)
図(3)
ウルトラルーフ
図(1)
図(2)
図(3)
  • 美しく滑らかな光沢感

    独自のレオロジーコントロール技術により成膜時のレベリング性を大幅に向上し、圧倒的な艶と鮮映性を実現します。

  • 図

試験成績

JIS K 5658 建築用耐候性上塗り塗料 「容器の中の状態」「表面乾燥性」「塗膜の外観」「隠ぺい率」「鏡面光沢度」「付着性」「重ね塗り適合性」「耐アルカリ性」「耐酸性」「促進耐候性」 JIS K 5600 塗料一般試験方法 「塗装作業性」 全項合格

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